どんな大人になるかな?
育児に疲れたら、将来を想像してみよう
はじめに
こそだては、毎日おなじことの繰り返し。
「出口のみえないトンネル」を進んでいるようで、しんどく感じることも多いですよね。
でも、ふとした瞬間に成長を感じることもある。
1年1年、1日1日、すこしずつですがこどもは着実に成長しています。
こどもの将来に思いをはせると、「ちゃんと育てて自立させなくては」と焦ることもありますが、「どんな大人になるんだろう?」とたのしみにもなりますよね。
毎日の育児に疲れたら、気分を変えて、未来を想像してみるのもいいかもしれません。
ご自身のお子さんのことを思い浮かべながら、お読みいただけるとうれしいです。
毎日のこそだては、おなじことのくりかえし
朝晩関係なく、数時間おきに必要な授乳
一生懸命つくったのに、思ったほど食べてもらえない離乳食
ため息をつきながら拾う、こどもがぶちまけた食べもの/おもちゃ
いつまでもつづくかのように感じる、寝かしつけ
永遠にくりかえされる、ごっこあそび/おままごと
など、こそだて中はおなじ行動をくりかえす毎日の連続です。
疲れがたまってくると、この「くりかえし」をしんどく感じることもありますよね。
成長/進歩を感じられないと、苦しくなることだってある
小さくても、こどもの成長を感じると、とてもうれしいですよね。
逆に、おなじことのくりかえしばかりで進歩が感じられない日がつづくと、精神的につらくなることも。
それは、毎日一生懸命、こどもの成長のためにたくさんのことを考えて、努力を積み重ねているからではないでしょうか。
絵本を読む:
こどもを喜ばせたい、こどもにことばを教えたい一緒にあそぶ:
こどもをたのしませたい、健全な成長をうながしたい食事をつくる:
健康を維持したい、こどもの健全な成長をうながしたい保湿する:
アレルギーを防ぎたい、皮膚を健康に保ちたいお風呂に入る:
清潔さを保ちたい、健康を保ちたい
など。
日常生活で、こどものためを思ってくりかえしているお世話は、例をあげればキリがないほどたくさんあります。
十分、保護者のみなさんはがんばっているんです。
苦しくなるのは、がんばっている証。悪いことではありません。
こどもの成長した姿を想像してみよう
おなじような1日がくりかえされる毎日が苦しくなったら、目の前の問題はいったん横に置いておいて、10年後、20年後の未来のこどもの姿を想像してみるのはいかがでしょうか?
どんな大人に育っているかな?と想像をふくらませます。今回は、具体的な職業を想像してみました。
電車好きが高じて、電車の整備士になっているかも
おしゃれ好きが高じて、服飾メーカーの企画開発者になっているかも
分解好き/構造への興味が高じて、建築家になっているかも
好きなことに熱中できる性格から、研究開発者になっているかも
だれとでも仲良くなれる性格を活かして、フリーランスで活躍しているかも
など。
なんだかたのしくなってきませんか?
こどもの将来の活躍につながっているかもしれない、と考えると、こどものこだわりやイヤイヤも、いつもよりもすこしだけ、いとおしく感じられるかもしれません。
将来の姿を想像すると、こそだての方向性も考えやすくなるかも?
想像する将来の姿は、
こんなこども/大人に育ってほしい
こんな性格に育ってほしい
という、保護者のねがいを具体化した姿。
こそだての方向性を考えるうえでの羅針盤的な存在でもあります。
将来育ってほしい姿がイメージできたら、そのために「今どんなサポートをしてあげたらいいか」がなんとなくみえてきそうな気がしませんか?
たとえば…小学生くらいに成長したこどもを想像して、
はじめてのことにも挑戦できるちからをもってほしい
一般的なバランス感覚や運動神経を身につけてほしい
という、こそだての目標をイメージできたとします。
そのイメージをもっていたら、公園にあそびにいくとき、ほんのすこし「成長」を意識した対応につながるかもしれません。
いつもは心配ですぐに手を出して手伝うことが多いけれど、こどもの挑戦をすこし見守ってみようかな
高いところに登るのをやめさせていたけれど、今回は危なくない限りは見守ってみようかな
そうしたら、今まで気づかなかった成長に気づくことができるかもしれないですね。
おわりに
苦しくなったときは、今の問題について考えるのをいったんひと休みして、「大きくなったらどんな大人になるのかな?」と 未来を想像してみましょう。
今「心配なこと」も、数年後には成長して乗り越えているはず。
そう思えて、すこし元気を取り戻せるかもしれません。
当サイト運営者の息子は、電車好きですが踏切が怖く、この数年間、踏切を渡ることができませんでした。
これが外出時に意外と不便で、踏切を通らなくていいように事前に地図で確認したり、踏切があるおでかけを断念したりしていました。
「数年後には、渡れるようになっているはず」と信じて、無理強いしないように、考えないようにしていました。
年長さんになり、最近になってようやく、怖いながらも渡れるようになりました!
時間が解決してくれる問題も、意外と多いのかもしれないですね。
こそだて中のみなさま、いつもお疲れ様です。
無理しすぎず、ときどき息抜きしながら、こそだての道のりを歩んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2024年2月15日
第17号
ようやく渡れるようになった踏切
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