本音で向き合う

はじめに

みなさんはお子さんに、「本音」をどのくらいはなしていますか?

当サイト運営者は、「こどもは親の言うことを黙って聞きなさい」という環境で育ち、「大人だってまちがったことを言っているのに」と納得できないことが多々あった経験から、「1人の人間として」できる限り対等な関係でこどもとかかわりたい、と考えています。


こども/人とのかかわり方に関して最近考えていることについて、紹介させていただきます。

お子さんや周囲の方とのかかわりを思い出しながら、お読みいただけましたらうれしいです。

「ひとりの人として本音で向き合う」ってどういうこと?

先日聴講した ある講演会をきっかけに、「ひとりの人として本音で向き合う」とはどういうことか?について考えています。

講演の内容としては、障がいのある方/病気をかかえている方などに対して、気をつかいすぎるのは不自然ですし、相手にとって心地よいことではない、というようなおはなしでした。


だいぶ軽快しているにせよ、うつという持病のある当サイト運営者。

ある意味「病気をかかえている人」の当事者でもあるので、講師の方のおっしゃる意味がわかるような気がしました。

「病人」として扱われるよりも、ほかの人とおなじように、「ふつう」に接してもらうほうが、申し訳なさを感じずに済むので気がラクですし、コミュニケーションを純粋にたのしめます。

でも、逆の立場になったら、「誰に対しても本音で向き合う」のはとてもむずかしいことだと感じます。


こどもに対して「本音で向き合う」とは?

たとえば、相手がこどもの場合。

もっと本音で、感じたこと/思ったことを伝えられたらラクだな、と思うのですが、なかなか実行できません。


など、さまざまな考えがよぎり、率直な気持ちを伝えることができないことが多いように感じます。


「人として大切なこと」は伝えたい

でも、こどもがいつか大人になり、社会でひとり立ちして生きていくためには、人とうまくかかわり合いながら物事をすすめていく必要があり、自分も相手も尊重して歩んでいく、ほどよいバランス感覚を身につけさせてあげたい…
そのために、言うべきことはしっかり伝えたい、という想いもあります。


たとえ今、こどもが不満に感じたとしても、将来の「バランス感覚」を育てることにつながることであれば、人として大切なことなので、くりかえし伝えていきたいと考えています。

ただ、プライドが高い息子に対して、どう伝えるのか?がむずかしい…
試行錯誤の日々です。


自分にも相手にも「無理のないかかわり方」をさがして…

当サイト運営者は「自分がどう感じたか(特にネガティブな感情)」について、人に伝えることが苦手なのですが、相手(こども/大人のどちらでも)のためにも、ガマンせずに自分の気持ちを伝えることも大切なのかもしれないな、と最近は考えています。


自分がガマンすることでその場の平和を保とうとすることをやめて、やわらかい伝え方で「本音」を伝えてみる。

こどもに対しては、その行動によって相手がどんな気持ちになるか?を伝えるために、「自分がどんな気持ちになったか」の「本音」を、伝わりやすいかたちで伝えてみる。


「お互いに無理のないかかわり方」を見つけていけたら、相手にとって負担になる「過剰な気遣い」が減って、自分自身の気疲れも減って、一石二鳥になりそうです。


おわりに

こそだてをしていると、さまざまな家庭のさまざまな価値観に出会う機会が増えて、「これは言ってもいいことなのか?」と考えることが増え、「言いたいこと」をのみこむことが増えたように感じます。

みなさんは、いかがでしょうか?


必ずしも、すべての「本音」をそのまま伝えることが最善だ、とは思いませんが、「本音」をのみこみつづけると、「自分がなにを感じているのか?」(=感情)に鈍感になり、こころが苦しくなるまで気づかない、という状況に至る可能性があります。
(当サイト運営者自身がそうでした。)


自分も相手も心地よく、思ったことを言い合えるような、ちょうどいい「本音のやりとり」ができたら、コミュニケーションがますますたのしくなりそうですよね。

さまざまな人とのコミュニケーションをたのしむことで、こそだてライフをたのしめますように。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2025年1月15

第123

こどもにわかりやすく伝えるのも大切

でも、考えすぎて
疲れてしまっては本末転倒ですよね

けれど、本音をありのまま伝えて
傷つけるのもなんかちがう…

さじ加減を研究したいと思います

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